事業好適用地 |
物件詳細を見る前に、簡単にペンション業のプロローグを・・・ 今の街(都会)での仕事を辞めて、地方に引っ越し、「田舎暮らし」をしたいが、田舎では収入の当てがないので、実質的に「田舎暮らし」は実現できない!! などと言う人は非常に多い。 今までの貯えを取り崩して生活費に充て、余生を田舎で送る人は非常に「希」で、多くの人はむしろ「じり貧」で、田舎に越して来てから慌てて仕事をあれこれ探すのである。(笑) 「都会人の田舎暮らし」で一番多い理由は、「今の仕事を辞めたい」のと「都会を離れたい」、というのが一体的になったモノである。田舎に不動産を購入したいと考える都会人の筆頭条件として、「広い敷地を利用して家庭菜園をやってみたい!!」という要望を、とりあえず良く聞かされる。 都会の自宅を、自分の予想以上に下落した相場で売り、引き替えに田舎の物件を買う。「売り」と「買い」の差額で、しばらくは庭造りや植林、周辺の散策、家庭菜園などで楽しめるが、しかし早めに職を決めないと、「貯え」の、一家で食いつぶす加速の速さに気が付くと、 やおら「冷や汗」がにじみ出てくるらしい・・。 「早く収入源となる仕事を捜さねば・・・・」と、男は誰だってアセる!! 熊本県で全国的に高名な観光地である「阿蘇」に初めて「ペンション」なるものができたのが、1978年前後ということなので、かれこれ35年ぐらいの歴史になる。どうも当初は「家賃制の賃貸ペンションという形でオーナーを募集し、1カ月の家賃が15万~30万程度であったらしく、数年間営業してみて、採算が合うことが判り、そのままその土地と建物を買い取る形になった」と、聞いている。 月額20万の家賃を仮に月額の返済金と仮定した場合の20年ローンの借入額を逆算すると、年利4.00%で計算して、約3300万円の借入と大方等しいことになる。 都会で月額20万のリース店(内装、器機一切揃いの賃貸店舗)の経営と、田舎のペンション経営(一応自宅付きで所有できる)がほぼ同等の出費、だということを、田舎暮らしに憧れるあなたなら、どんなふうに考えるのだろうか? (ま、もちろん、お金を借りるためには、最低、計画総額の2割以上の自己資金や保証人なども必要、ということになるが・・・。) ボクは近年、北海道旅行に凝っているが、北海道を廻っていると、 「男女別相部屋の民宿」などがあり、これらのオーナーは「北海道に魅せられて、"旅人"や"旅人と呑むお酒"が大好き!!」という人が非常に多い。オーナー達も又、昔は「旅人」であったわけだけど、全国の「ペンション」や「ゲストハウス」のオーナー達も殆どの人が、北海道に魅せられたとか、海外を放浪したとか、そんなふうな人が多いようだ。 ペンション経営者の第一の心得は「快く旅人を向かえる心」を持ち備えているか、ではなかろうか? 「料理ができないから旅館業は私には土台無理!!」という、朝夕時の食事提供に対する「不安な意見」を多く聞くが、 喫茶レストランの営業経験のあるボク自身の意見は、「定番の夕食や朝食は、毎日殆ど同じメニューを出すのだから、その定番メニューについて、あなたは他のどんなお店のシェフよりもプロフェッショナルな筈。だから自信を持って大丈夫!!」で、あると。 また、ペンションも多様化し、「ダイエットを目的とした宿」、「卓球合宿ができる宿」、「ペット同伴の宿」、「勉強合宿の宿」、「料理講習の宿」、「パワースポットに連れて行ってくれる宿」などの体験型も増えていて、一般の「旅の宿泊」の目的以外で、オーナーの趣味趣向や得意分野を打ち出している"宿"も少なくない。 ペンション、民宿、ゲストハウス業というのは100%近くが「予約客」であるため、材料や光熱費のロスも最小限、まずは仕事の段取りが付け易い。それに休みたい日は、あらかじめ「予約」を受けなければよいのである。 以前飲食店をしていたボクにとって、客が来るのを店を開けて待ち続け、to order(注文の都度)で食事を提供するのは、ダラダラとした時間と光熱費、材料仕入れのロスとの戦いで、体力と気力のストレスが溜まり過ぎ、心身共にマイッタ事を思い出す。 「ペンションや民宿経営も楽しい田舎暮らしとしての一方法」というわけで、あなたも一度やってみてはいかがでしょう!! 土地を買い、構想から建物を新築し、開店するまでに1年間は必要であるが、ハヤる気持ちから構想と同時に今まで勤めていた会社を退職する人も多い為に、採算ベースに乗り、「生活」として成り立つまでには、開店からさらに1年以上の期間を要するので、予算立てとして合計2年分の家族の生活費を充分Keepしておく必要がある。 しかし、とりわけ現在営業中の「売ペンション」においては、購入し、引き渡し当日から宿泊客が来るわけで、開店と同時に得られる「経済的安定」が、どんなに有り難いものかを実感できるのではないだろうか。「新築」もよいが、「中古購入」も一つの手段として是非頭に入れておいて欲しい。 なお、投資と売上の目標目安は、4000万程度の投資で、年2000万の売上を目指したいものである。 追伸 近年、客が宿泊施設を決定する媒体として、「"宿"のホームページ」が大きく影響を及ぼしている。客室や食堂、風呂やトイレ、敷地や道路付けなどの写真掲載や、詳細な設備説明、料金や朝夕の食事内容など、明確に判りやすく、心のこもったサイトを宿主自ら作成し、しかも、その内容の通りの「正直で、まっとうな営業」を打ち出すことが最も重要なことかと思われる。 また、よくありがちな「web業者任せのホームページ」では、宿主の良心や経営の意気込み、が全く感じることができない「無味乾燥なホームページ」となっているモノが非常に多く見受けられる。それは、単に事務的に仕事をこなしている、という精神的な部分がそのホームページに現れているのに過ぎず、要は心がこもっていないために営業に関する情熱や人間臭い部分が、「見る者」に、そのカケラも、訴えないだけのことである。 まぁ、もっとも、宿主に「良心」、「意気込み」、「情熱」等が全く無い場合は、こりゃもう、土台仕方ない、と言えるでしょうが・・・(笑) たとえ築年数が20年、30年と経過している宿泊施設でも、隅々まで掃除の行き届いている清潔な宿などは実に気持ちの良いものである。泊まっていて、宿主の経営に対する「基本姿勢」や「良心」を 感じないわけにはいかない。「客」というものは、宿のそんなところをちゃんと見ているものだ。 「旅人に快適な一夜の宿を提供する」、これが宿泊業務の最も大切な言葉だと思うのであるが、どうだろう。 |
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